引きこもり、なめたらあかんで。
17日、自担の初めての外部舞台『本日、家を買います。』を観に行ってきた。
――それは3月21日、春松竹初日のこと。
バイトの休憩中に確認したiPhoneのLINEの通知に、目を見開いた。
「にしはたくん舞台おめでとう」
急いで確認すると、公演があるのは6/16-6/18の3日間で、公演数は6公演。
ほうほう。で、場所は?
…国立文楽劇場、の小ホール。キャパは…159席。
159席!?!?ヤバい。
さらにチケットは一般販売のみと、とにかくヤバい。
一般販売当日、私は受付開始の30分以上前に近所のローソンに到着し、コーヒーとパンを買ってLoppi前に陣取った。なぜか勝てる気がしていた。が、そんな予感もむなしく(というかちょっと操作誤って)戦いに敗れ、その後抜け殻状態で出勤。
しかし世の中とはお金でどうにかなるもので、結局後であっさりチケットを手に入れた。
発表された時には「3か月後か、まだまだだなー」なんて実感も沸かずにいたのに、月日が過ぎるのはどうしてこんなに早いのだろうか。
一度しか入っていないので記憶は頼りないが、覚えていることだけでも書き残しておこうと思う。
舞台は、大吾くん扮する路未央が暗闇の中pcでネット大喜利に参加しているシーンから始まる。
ボケた回答を書いたスケッチブックを見せ、「ウケる~」と判定され喜ぶ姿の無邪気さ。
そのシーンから約40分間、私が見に来た彼の出番は無かった。ひたすらに尻が痛く、尾てい骨に限界を感じていた。
調べれば分かるのだろうが、自分の頭の中に40分後大吾くんが再び舞台上に現れたシーンがどのようなものだったか記憶がない…と打ちながら思い出した。幽霊騒動(路未央がカホンを叩きドンドン音を出し、さらに霊感のある妹・今鹿も“いる”と言う)の中カホンに座って新居の押入れ?から出てくるのだ。これはひきこもりの兄が、元住んでいた社宅から出てくるということで良かれと思って今鹿が考えた華々しい(?)演出なのである。
なうしかちゃんがかわいい。地下ドルかわいい。歌上手い。ライブ会場がコーナンの駐車場なの地下すぎ。甘やかされて育った性格の悪さもクセになる。そんな妹持ってる路未央くんがすごい好きだ。
レポ…というより感想は時系列に沿って書けそうにない上観ていない人には伝わりにくいかもしれないが、どうか許してほしい。
ちなみにタイトルは路未央くんの台詞「鈴木路未央bot(@Romeo_house)いじめなんかで引きこもったりなんかせーへん。そんなヤワな心やあらへん。引きこもり、なめたらあかんで。これって結構や精神環境なんや。」から。
というかもう、自分のツイートを貼りつけることで済ませよう。
【本日、家を買います。6/17夜】
現役ジャニーズJr.に手作り応援団扇持たせたり「今アイドルの方が厳しい戦国時代やで」って台詞言わせる舞台『本日、家を買います。』ヤバい
— 白湯みん (@01sayurai25) 2015, 6月 17
まずはこれ。小道具で地下ドルなうしかちゃんのためにお母さんが作ったという設定(のちに本当にお母さん役の曽木さんの手作りだったことが曽木さんのツイートで判明)の「なう」「しか」(裏は「舌打ち」「して」)団扇がある。それを、現役ジャニーズが持つのだ。といってもしっかりと胸の前で構えて持ったわけではないが。
そして、父親に俺(路未央)のお笑い芸人になりたいという夢は反対されるばかりなのになぜなうしかの地下ドル活動は許すのかと訴えるシーンでの「今アイドルの方がシビアな戦国時代やで」という台詞(ツイートは少し間違えていた)。彼こそそんなシビアな戦国時代を生きるアイドルなのだが、だからこそ彼が言うこの台詞に重みが感じられたのだろう。
兵動さんとの2人のシーンで自分(兵動さん)とルックスが似てると言われた時に路未央がソファの背もたれに腕回して10cm?15cm?くらいまで迫るんだけどその時の無言の圧力みたいなの震えたかっこいい
— 白湯みん (@01sayurai25) 2015, 6月 17
ソファに腕を回す動作のなめらかさ。
菅谷「俺ら似てるやん?ルックス。(ニュアンス)」
路未央「(違うやろ?)」
死。
路未央が高校受験頑張った話から聖美(母)の「お母さんもお夜食頑張りましたもんね〜」に対して、ふにゃっと笑ってこくっと頷く路未央。やさしいかわいいな〜
— 白湯みん (@01sayurai25) 2015, 6月 17
「ふにゃっと笑ってこくっと頷く」は我ながらうまく表現できていると思う。
本日家を買います、妹の今鹿が路未央に手を添えて耳打ちするシーンがあります。あと顔見合わせてちっちゃい声で話すのとかは何回もあります。他にも距離の近いシーンは色々あるんだけどそれがまた自然で、微笑ましい兄妹♡
— 白湯みん (@01sayurai25) 2015, 6月 17
女の子との共演なんて嫉妬してしまうかもしれないと思ったのに、ただただろみなう兄妹を微笑ましく見守ってしまった。いや、正直手を添えた耳打ちには思わず手で口を覆ってしまったが(がっつり嫉妬)それ以外は基本的に微笑ましかった。なんと言っても、なうしかが霊を察知して手をパンパン叩いている時に「なうしか、どした?」と呼びかける声が優しくて、どれだけ前世で良い行いをすればこのSランクお兄ちゃんを引き当てることができるのかと思慮をめぐらすばかりだ。
お母さんとLINEで会話するためにしゅぱぱぱぱって打つのまじオタッキー\(^o^)/
— 白湯みん (@01sayurai25) 2015, 6月 17
初めの方は目の前にいてもお母さんとの会話はLINEなろみおくん(笑)。
この「なんでやねん!もう一回言うとくわ、なんでやねん!」はお母さんへの台詞で、これよりもっとやんわりした言い方になってた。「なう」「しか」団扇をお母さんの目の前にちらつかせ?振り回し?ながら
https://t.co/5JzlxoPV6v
— 白湯みん (@01sayurai25) 2015, 6月 17
路未央くんの熱を持たない関西弁が、ゾクゾクする。気だるそうにお父さんと話す演技にゾクゾクする。すっごい冷めてて論理的〜な前半の演技から、後半家族の仲が戻るにつれて段々西畑大吾になっていくんだよね 二度美味しい
— 白湯みん (@01sayurai25) 2015, 6月 17
【本日、家を買います。6/17夜】
そうだそうだ、はける時両手でグーサインしてたのに加えて、お口ぷくーってしてた
— 白湯みん (@01sayurai25) 2015, 6月 17
【本日、家を買います。】路未央が引きこもりになってしまった訳。①
秀才で大阪トップレベルの難関私立に合格はしたものの、頑張って入ったのと周りが賢すぎるせいでどれだけ勉強を必死にしても1年の1学期中間期末とクラス最下位の成績を取ってしまう。それ以来バカというレッテルが貼られ、
— 白湯みん (@01sayurai25) 2015, 6月 18
→②それまで親しいと思っていた友人に家族もろとも「Dランク」とされたことからすべてに冷め、登校拒否に。さらに家では「お笑い芸人になりたい」と何度相談しても真剣に聞いてくれない父親に嫌気がさし、引きこもりとなった。キラキラネームでいじめられてそれが原因になった訳ではない。
— 白湯みん (@01sayurai25) 2015, 6月 18
一番深く心に刻まれているのがこの「ひきこもりになった経緯」明かすシーン。
テストで2回クラス最下位になってしまったことから友達に自分のことも家族のことも“Dランク”とされ、そんなお前と一緒にされるのが嫌だからといって連れをやめると言われ。そんなのって「しょーもない」「一気に冷めた」と。それでこんなスクールカーストの仕組みというか、こんな学生の世界を「わかるか…分かってたまるか!!!!」ってそれはもう西畑大吾ではないみたいにすごい気迫で声を張り上げる。
最後はタイトル通り契約を交わして家を購入する鈴木家。そしてろみおくんはお父さんとも和解しお笑い芸人を目指すことを許され、しかしそれならこんなところにいてはいけないと、頑張ってこいと家を出されるのだった。
菅谷がひた隠しにしていた本当の理由とは、この家が「以前男女の自殺事件があり幽霊が出る事故物件」だということ。…だが奇妙な出来事が起こったのはなうしか(とろみお)がそう見せかけただけだった…?(ここがあやふや)
どの家でも起こり得るトラブルとは思春期の子どもと子どものことをしっかり理解できていない親とのすれ違い(と私は解釈した)。
ろみおくんがお父さんに本当の気持ちをぶつけられてよかった。
私自身もまだ進路について親に意志を伝えきれていなくて、そんなことを重ねてあとから胸にくるものがあった。殻を打ち破って親の許可を勝ち取ったろみおくんってかっこいい。
《伝えたいことが いつも上手に
伝わらなくて 誰かに苛立つ
抗うことにも 疲れてしまって
優しい日常に 流されてゆく》
テーマソング「未来図の僕」でのろみおくんのソロパート。
ろみおくんは最高の息子で最高のお兄ちゃんだった。イイ男。
お母さんに優しい路未央って絶対将来奥さんに対しても優しいままだと思うの。結婚して(付き合ってから飛躍)
— 白湯みん (@01sayurai25) 2015, 6月 17
ろみおくんって秀才で、クールに振る舞うけど人間臭いとこあって、父親には当たり強いくせにお母さんや妹には優しくてイイ男なんですよ
— 白湯みん (@01sayurai25) 2015, 6月 18
この鈴木路未央という役を通して知らない大吾くんを知ることができた。
大吾くんにオファーをくださった偉い方に感謝である。
これをきっかけにまた色々と演技のお仕事がもらえることに期待をしてこの記事を書き終えようと思う。